介護職の平均給与は22万円です。これは他の仕事に比べて10万円ほど低い水準になっています。また介護職の賃上げは定期昇給型が8割なので、従業員全体の賃金水準を上げるベースアップを期待するのは難しいといえます。介護職の給料をアップさせるポイントは、給料に反映できるような資格を取得することです。給料に反映されやすい資格とは、介護福祉士や介護支援専門員、社会福祉士などで、これらの資格を取得すると平均で10000円~15000円の資格手当を得ることができます。詳しく見てみると、無資格の場合の平均給与が約19万6000円であるのに対し、介護福祉士だと平均で約23万6000円、ケアマネージャーでは平均で約27万4000円にもなります。
他にも介護職としての経験を積むことや管理者や施設長などの役職に就くことも給料を上げる点では有効です。管理者や施設長などの役職に就くことが難しいのであれば、給料の高い職場や施設に転職してみるのも一つの手なのかもしれません。給料をアップさせるための転職のポイントは、なるべく職員の多い施設を探すことです。職員の多い施設は会社の規模が大きい場合が多いので、比較的給料も高い傾向にあります。また民間団体である営利法人よりも地方公共団体や社会福祉法人の方が給与が高い傾向であるといえます。政府による介護報酬の引き下げが続いている現在では、人件費削減のために賞与などがカットされる場合があるので、自分から進んで給料アップの対策を立てることが大切です。